名医は虫歯を削らない 小峰一雄
その虫歯、削らないで!歯を削ると病気になる
歯を削ったあと、フタをしない状態でうがいをする必要があるなら、口の中に「ラバーダム」というゴムを装着することで、細菌の感染を防ぐことができます。
虫歯ができる本当の理由は別にあった
アメリカのラルフ・スタイマン博士が発見した「体を流れている物質はやがて歯の神経を通り、歯の表面に出てくる」ことを実証した論文です。そこには、虫歯ができる原因として象牙質の液体移送システムが大きく関係していると書かれています。
マウスでの実験の結果、体内の物質が歯を通って、口の中に流れるだけでなく、口の中の物質、つまり無数にいる虫歯の原因となる細菌が、歯の表面を溶かすことなく内側に流れ込み、場合によっては体内に流れ込むこともあるということが分かりました。
スタイマン博士は、体内の液体が歯を抜けて口の中に流れ出る「象牙質液体移送システム」が逆流したり、停滞する原因を5つ挙げています。
1、砂糖
2、ストレス
3、運動不足
4、微小栄養不足
(ビタミン、ミネラル)
5、薬物
削らない!痛くない!あっという間に治せる新時代の虫歯治療法
ドックペスト療法とは、アメリカで開発されたものでドックベストセメントという薬を使います。成分には殺菌作用のある銅2%、酸化鉄3%、酸化亜鉛73%、酸化マグネシウム6%、ビスマス5%、シリカ4%、塩化銀1%が含まれおり、虫歯の穴に詰めることで、虫歯菌を死滅させ、歯の再石灰化を促してくれるのです。
これらの成分はみんなミネラル成分で、これにカルシウムとリンが加われば歯の成分になります。
本当に怖い砂糖の話
人間は砂糖を摂取すると「糖反射」(胃と十二指腸の働きが一時的にストップする)が起こります。この状態で食べ物を食べると、消化することができず胃液も分泌されません。そして消化不良を起こします。
砂糖を摂ると、脳ではドーパミンという神経伝達物質が大量に分泌され、快感や多幸感が得られることが分かりました。このドーパミンは増えすぎると感情の起伏が激しくなり、「怒り」「憎しみ」「恐怖感」というマイナスの感情が沸き上がってきます。その一方で「優しや」や「思いやり」が減ってしまうので、どんどん自分勝手になっていきます。
骨粗しょう症を防ぎたいならカルシウムは摂ってはいけない
細胞内にたまったカルシウムを押し出すには、マグネシウムが必要となります。